多摩地域の国際ロマンス詐欺・SNSトラブル

SNSやマッチングアプリで知り合った海外在住を名乗る相手から、「あなたへプレゼントを送った」「日本へ移住するための荷物や現金を預けたい」と連絡が来た。その後、配送会社や税関職員を名乗る人物から、通関費、保険料、保管料、解除金などを支払うよう求められた。このような請求は、国際ロマンス詐欺で使われる手口の一つです。
相手と長期間やり取りし、将来や結婚について話していると、「自分を信頼して荷物を送ってくれた」「支払わなければ相手が困る」と感じるかもしれません。しかし、送られてきた荷物の写真、航空貨物の書類、税関のロゴが入った請求書があっても、それだけで荷物や請求が本物とは確認できません。
このページでは、海外からの荷物を理由に通関費を請求されたときの危険な兆候、荷物や配送会社の確認方法、送金前後に保存したい証拠、警察・税関・金融機関・調査会社への相談の分け方を解説します。

この記事の要点
通関費、保険料、保管料、解除金などの名目で送金を求められても、支払わないでください。相手から案内された連絡先やリンクは使わず、配送会社や税関の公式窓口へ自分で確認します。すでに送金した場合は、追加請求へ応じず、振込先の金融機関と警察へ速やかに相談してください。
通関費を請求された直後は、3つに分けて確認します
請求書や荷物の写真が送られてくると、実在する手続のように見えることがあります。しかし、相手の身元、荷物の存在、請求先の実在は、それぞれ別の情報です。相手から説明された内容をそのまま結びつけず、次の3点に分けて確認してください。
交際相手の身元
氏名、国籍、居住国、職業、勤務先、顔写真が本物か、実際に確認できた事実と本人の説明を分けます。
荷物と配送の実在
配送会社名、追跡番号、発送日、発送国、荷物の内容を整理し、公式サイトや公式窓口で確認できるかを調べます。
請求先と支払方法
請求者の名称、連絡先、振込先名義、請求額、名目を確認し、税関や配送会社を名乗るだけの第三者ではないかを見ます。
財務省関税局・税関は、SNSなどで知り合った外国人から「プレゼントを送った」「訪日に伴う荷物や現金を送った」と告げられ、その後、通関手続費用、輸送費用、解放金や解除金などを請求される事案について注意を呼びかけています。
請求書に税関の名称やロゴが表示されていても、本物とは限りません。メールやメッセージに記載された連絡先へ返信するのではなく、税関の注意喚起と公式の問い合わせ先を自分で確認してください。
追加送金を止め、警察へ相談したい状況
国際ロマンス詐欺では、最初の通関費を支払った後も、「荷物の中から現金が見つかった」「保険料が不足している」「違反を解除する費用が必要」「支払わなければ逮捕される」などと理由を変え、追加送金を求められることがあります。
「今回だけ払えば荷物を受け取れる」という説明を信用して、追加送金をしないでください。
相手や配送会社を名乗る人物へ、警察に相談すると予告する必要もありません。メッセージ、請求書、振込記録を保存し、送金した金融機関と警察へ速やかに連絡します。脅迫を受けている、相手が自宅へ来ると告げているなど、危険が迫っている場合は110番へ連絡してください。
次のような状況が一つでもある場合は、送金前であっても警察へ相談してください。
- 実際に会ったことのない相手から金銭を求められた
- 荷物へ多額の現金や金塊を入れたと言われた
- 配送会社との連絡がSNSやフリーメールだけである
- 追跡番号を公式サイトで確認できない
- 個人名義の銀行口座へ振り込むよう指示された
- 暗号資産、電子マネー、ギフトカードで支払うよう求められた
- 支払期限が短く、誰にも相談しないよう言われた
- 逮捕、荷物の没収、違約金などを理由に脅された
- 一度支払った後、別の名目で追加請求が届いた
警察庁は、実際に会ったことのない相手から「荷物を送るから手数料を払って」などと言われた場合、送金前に警察へ相談するよう案内しています。緊急性のない警察相談は警察相談専用電話「#9110」、被害が進行中で緊急の対応が必要な場合は110番を利用します。
国際ロマンス詐欺の手口や注意点は、警察庁「SNS型ロマンス詐欺」でも確認できます。
相手・荷物・請求をつなぐ証拠を保存します

削除せずに保存したい情報
- 最初に接触したSNSやマッチングアプリのプロフィール
- 表示名、ユーザーID、プロフィールURL、過去の投稿
- 相手から送られた顔写真、動画、音声
- 職業、勤務先、居住国、家族についての説明
- 結婚、来日、将来について話したメッセージ
- 荷物を送ると告げられた日時と荷物の写真
- 配送会社名、公式サイトと説明されたURL
- 追跡番号、航空貨物運送状、発送証明書
- 通関費、保険料、保管料などの請求書
- 請求者のメールアドレス、電話番号、SNSアカウント
- 振込先口座、暗号資産アドレス、電子決済情報
- 送金明細、利用明細、送金完了画面
スクリーンショットは、相手の表示名だけでなく、ユーザーID、URL、送受信日時、前後の会話が分かる形で保存します。プロフィールからメッセージまでを画面録画し、アカウント同士のつながりを残す方法もあります。
自分で確認するときに避けたい行動
相手へ偽名を使って接触し直したり、別のアカウントから問い詰めたりすることは避けてください。証拠を削除されるだけでなく、別の人物を紹介され、返金手数料や調査費などの名目でさらに請求されるおそれがあります。
また、相手の顔写真を画像検索して同じ写真が見つからなかったとしても、本人であることの証明にはなりません。公開されていない写真、加工画像、生成AIで作られた人物、盗用された動画や音声が使われる可能性もあります。
警察・税関・金融機関・探偵の役割を分けます
国際ロマンス詐欺を疑う場合、相手が本物かを調べることだけに集中すると、送金停止や口座への対応が遅れることがあります。すでに支払ったか、追加請求が続いているか、相手から脅されているかによって相談先を選びます。
| 警察への相談 | 詐欺を疑う請求、継続する送金要求、脅迫、相手へ渡した個人情報などを相談します。緊急性のない相談は#9110、危険が迫っている場合は110番です。 |
|---|---|
| 税関への確認 | 税関を名乗る請求や通知が本物か、相手から送られた番号ではなく、税関公式サイトに掲載された窓口へ確認します。 |
| 金融機関への連絡 | すでに振り込んだ場合は、振込先、送金日時、金額を準備し、利用した銀行や決済事業者へ速やかに連絡します。 |
| 弁護士への相談 | 被害回復、相手への請求、口座情報やSNS情報に関する法的手続、個人情報を悪用された場合の対応を相談します。 |
| 探偵への相談 | 正当な依頼目的を確認したうえで、SNS、電話番号、メールアドレス、振込先、使用画像、関係先などから、相手の身元や活動実態につながる情報を適法な範囲で確認します。 |
身元確認調査で検討できること
氏名、年齢、国籍、居住国、職業、勤務先、家族構成、来日予定など、時期によって説明が変わっていないかを確認します。
ユーザーID、写真、電話番号、メールアドレス、別アプリのアカウント、投稿履歴など、複数の接点を照合します。
交際相手と配送会社を名乗る人物が、同じ連絡先や文面、口座、利用時間帯などでつながっていないかを整理します。
本人と確認できる情報、虚偽や矛盾の可能性がある情報、確認に至らなかった事項を分けてご報告します。
調査会社は、海外の行政機関やSNS運営会社へ強制的に情報を開示させたり、支払ったお金を回収したりする機関ではありません。相手が海外にいるとは限らず、日本国内や第三国から海外在住者を装っている場合もあります。残っている情報が少ない場合は、身元確認に至らない可能性もあります。
多摩地域では送金場所と相談記録も整理します
国際ロマンス詐欺はSNS上で進むため、相手が海外にいると説明していても、被害相談や金融機関への連絡は居住地域を基準に進められます。多摩地域の警察署や金融機関へ相談するときは、どこで相手と知り合い、どこから送金し、いつ請求へ気づいたかをまとめてください。

対象地域は、八王子市、立川市、府中市、あきる野市、日野市、多摩市、小金井市、武蔵村山市、青梅市、武蔵野市、三鷹市、昭島市、調布市、町田市、小平市、東村山市、国分寺市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、稲城市、羽村市、西東京市、瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町です。
| SNS上の接点 | 最初に接触したサービス、別のアプリへ移動した日、恋愛や結婚の話が始まった時期を整理します。 |
|---|---|
| 荷物の説明 | 荷物を送ると言われた日、内容物、発送国、受取方法について説明された内容を記録します。 |
| 請求の経過 | 最初の請求額、追加請求の名目、支払期限、請求者の連絡先を時系列にまとめます。 |
| 送金と相談 | 利用した金融機関、送金日時、金額、相談した窓口、担当者から案内された内容を残します。 |
複数の窓口へ相談した場合は、相談日、窓口名、伝えた内容、受付番号、案内された対応を一つの記録にまとめます。同じ説明を繰り返す負担を減らし、新しく分かった情報を正確に共有しやすくなります。
女性相談員からお伝えしたいこと
国際ロマンス詐欺を疑って相談される方の中には、「長い間毎日話していたから偽物とは思えない」「相手を疑った自分が悪いのではないか」と迷う方もいらっしゃいます。しかし、連絡を続けた期間や親密な会話の多さだけでは、相手の氏名、職業、居住国、荷物の存在を確認したことにはなりません。
交際相手との会話だけでなく、配送会社を名乗る人物から連絡が来た時期、請求額が変わった経緯、振込先名義、相手が支払いを急かした言葉なども確認します。別々の人物から届いたように見えるメッセージでも、文章の癖、連絡時間、使用する画像、同じ口座などを並べると、関係を整理しやすくなる場合があります。
どの情報が本人確認につながるか、送金したお金を回収できるかは個別事情によって異なります。調査によって海外在住を名乗る相手の身元や所在を必ず確認できるものでもありません。警察、金融機関、弁護士との役割を分け、依頼者の個人情報にも配慮しながら、必要な確認範囲をご案内します。
無料相談から相手の身元確認調査までの流れ
相談したからといって、その場で調査を契約する必要はありません。ファミリー調査事務所 多摩支店では、送金の有無、追加請求、危険性、警察や金融機関への相談状況を伺い、民間調査として確認できる範囲を整理します。
相手と知り合った経緯、相手が名乗った身元、荷物の説明、通関費の請求、送金状況を伺います。
SNS、電話番号、メールアドレス、写真、配送通知、振込先などを確認し、調査目的と優先順位を検討します。
残っている情報、確認対象、国内外の関係先、必要な日数や人員を踏まえて費用をご案内し、ご納得いただいた後に契約します。
合意した範囲で確認を進め、相手の身元や活動実態について、確認できた事実と未確認事項を分けてご報告します。
料金は手がかりと確認範囲によって変わります
身元確認調査の費用は、SNSアカウント以外の連絡先があるか、振込先や配送情報が残っているか、国内の関係者や関係先を確認する必要があるかなどによって異なります。顔写真と表示名しかない場合と、複数の電話番号や口座情報が残っている場合では、必要な工程が同じではありません。
被害回復や警察への相談に向けて何を確認したいのかを整理し、目的に必要な範囲からご提案します。費用については、調査料金のご案内もあわせてご確認ください。
国際ロマンス詐欺と通関費請求に関するよくある質問
追跡番号があれば荷物は本物ですか?
追跡番号の表示だけでは本物と判断できません。偽の配送サイトや追跡画面が作られている可能性があります。相手から送られたリンクを使わず、配送会社の正式名称と公式サイトを自分で確認し、公式窓口へ問い合わせてください。
税関のロゴが入った請求書は信用できますか?
ロゴや公印のような画像は複製できます。税関は、名称やロゴを不正使用した請求書や証明書による高額請求へ注意を呼びかけています。書面に記載された連絡先ではなく、税関公式サイトの窓口へ確認してください。
すでに通関費を振り込んだ場合はどうすればよいですか?
追加送金を止め、振込先、送金日時、金額、メッセージ、請求書を保存してください。利用した金融機関へ速やかに連絡し、警察へ相談します。相手へ返金を求める前に、証拠を保全してください。
ビデオ通話をした相手でも詐欺の可能性はありますか?
ビデオ通話だけで、画面に映った人物の氏名、職業、居住地まで確認できたことにはなりません。別人が演じている、映像が加工されている、説明された身元が虚偽である可能性も含め、金銭を求められた時点で慎重に確認してください。
SNSアカウントしか分からなくても身元調査を相談できますか?
ご相談いただけます。ユーザーID、プロフィールURL、写真、電話番号、メールアドレス、振込先、配送会社を名乗る連絡先などを組み合わせ、調査の可否を検討します。ただし、情報量や相手の所在国によっては身元確認に至らない場合があります。
まとめ|荷物を受け取るための送金は止め、相手と請求先を分けて確認します
SNSで知り合った海外在住を名乗る相手から、荷物の通関費、保険料、保管料、解除金などを請求された場合は、送金しないでください。相手が名乗る身元、荷物の存在、配送会社、請求先を分け、公式窓口で確認します。
すでに送金した場合は追加請求へ応じず、連絡履歴、請求書、振込記録を保存して金融機関と警察へ相談してください。そのうえで、相手の身元や国内の関係先について民間調査が必要な場合は、現在残っている手がかりを整理し、ファミリー調査事務所 多摩支店へご相談ください。

